インド式・魔法の暗算術

以前からちょっと気になっていた、インド式の計算術。副題にある「暗算」=実用的な気がして思わず購入。
タネを明かせば非常にシンプルながらも、知るまでは??なマジックの様な内容に思わず惹きこまれました。
インド人は九九を、99×99まで全て暗記しているなんて言われますが、実は柔軟な発想が源泉なのかもしれないですね。
「何故そうなるの?」という裏技系も面白いですが、個人的には前半の初級編(?)にあった、
2×5=10、25×4=100の組合わせを作る、というコロンブスの卵のような計算法が実用的で印象深いです。
試しに息子に問題出してタネ明かしたところ、もの凄く興奮してました・・・。クイズみたいなものですね。
日本の算数教育、もっと楽しく出来るといいのですが。
<PHP文庫/ペマ・ギャルポ著> インド式・魔法の暗算術

次世代ウェブ

やや食傷気味な、「WEB2.0系」の内容ですが、ついつい手にとってしまうのは職業病か・・・。
特に目新しい内容という訳ではないのですが、人脈を活かした取材に基づく具体性と、
業界長い筆者ならではの時代先読みに対する説得力、それらをもって「WEB」の可能性を
時に主観も含めつつ、興味深く解説している良書だと思いました。
しかし、色々な本を読む度に、「Google」の影響度の高さを思い知らされます。
日本のネットベンチャー、頑張ってもっとプレゼンスを上げていきたいですね!
<光文社新書/佐々木俊尚著> 次世代ウェブ - グーグルの次のモデル

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

中谷氏の本は、内容が平易で非常に読み易く、タイトルもキャッチーな物が多いため(流石は元広告マン)、
失礼な言い方をすると、空き時間を使って一気読みするのに手頃な本として衝動買いすることが多いです。
中身も、濃い情報が詰まっているというより、一気に読み終わった後、印象に残るフレーズや為になるコメント、
後になって成程!と気付かされるコトバが、必ず「数点」入っている、そんな本が多い気がします。
メッセージの受け手である読者にとって、各々の感覚に置換え易い汎用的なところも幅広い読者層の理由でしょう。
本書は、「人前で話す」という点をテーマに、1対1の日常コミュニケーションから、大勢の前でのスピーチまで
「伝える」というコミュニケーションの本来目的に基づき、様々なシチュエーション毎に手解きしてくれます。
僕が最も印象に残ったフレーズ、「コミュニケーションとは、相手に気を飛ばす作業だ」、なるほどですね!
<ダイヤモンド社/中谷彰宏著> なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

4-2-3-1

最近の日本サッカーは、「個の力」の重要性がクローズアップされる傾向にあり、
重要なのは、「システム」ではなく、1対1で勝てる「個人の技量」である、とマスコミからして囃す状況です。
僕自身、その論調には全くもって同感で、最終的に目指すべきは"そこ”だと心底思っています。
しかし、システムがサッカー勝敗の大きな要素であることに変わりはなく、また観戦時の醍醐味でしょう。
書店のサッカーコーナーに行くと、概念的な物、個人技系(抜き技**等)、特定プレーヤー物は多いのですが、
「システム」に全面フィーチャーした物が非常に少ないのは少々意外ですね。
その様な中、本書はタイトルからしてシステム一色。あくまで戦術からサッカーを考えるユニークな一冊です。
スタープレーヤーについても名指しで、オフザボール時の動きを引き合いに出し、
システムの中では周囲の評価程の仕事を果たしていないと厳しい突っ込みが入っています・・・。
近代サッカーに於ける「システム」のトレンド変遷を分かり易く解説している、非常に面白い本著ではありますが、
サイド攻撃賛美に少々偏りがあるかな?という印象でした。(個人的にはサイド攻撃、大好きですけどね!)
<光文社新書/杉山茂樹著> 4-2-3-1 - サッカーを戦術から理解する

ウェブ時代をゆく

言わずと知れたベストセラー、「ウェブ進化論」の続編です。
前著では、ウェブの持つ可能性について、具体的かつ迫力のある内容に引き込まれましたが、
本著では、ウェブの技術的側面や将来性には深く言及することなく、実際にウェブというツールが
当たり前のインフラとなっている"今現在”、一個人としてウェブをどう考えるか、どう利用するか、
ひいてはサブタイトルにもある、「いかに働き、いかに学ぶか」をテーマに解説されています。
果たして、ウェブは個人の生活をどこまで変えるのか?
リーダーシップの在り様、知識修得のスピード、知的生産性、情報共有の変革による組織の在り様など、
様々な切り口から、ウェブがもたらす(既成概念を根本から覆す)インパクトを明らかにしてくれます。
中でも興味深かったのは、羽生棋士が提唱した「知の高速道路」という比喩です。
ウェブを利用することで、一定レベル(プロ手前)までは最短最速の道を疾走することが出来るが、
出口付近は大渋滞を起こしており、そこから先は降りて「けもの道」をいくのか、既成ラインで上を目指すのか、
個人としての選択を迫られるという内容ですが、働く&学ぶ&遊ぶ問わず、言い得て妙だと思いました。
時間の短縮が可能になる。即ちチャレンジ出来る機会の絶対数が増える。冒険出来る。リカバリーも効く。
個人の興味、強い意志、そしてウェブの力を借りるほんの少しの術(ナレッジ)さえあれば、可能性は大きい!
本著冒頭にある「一身で二生を経得る」。この一言に、ウェブの可能性は込められていると感じました。
<ちくま新書/梅田望夫著> ウェブ時代をゆく - いかに働き、いかに学ぶか

グーグル・アマゾン化する社会

以前、グーグルゾンという動画が話題になったことがありました。
短編映像「EPIC2014」に出現する架空の企業として、WEB時代を代表するグーグルとアマゾンが一つになり、
個人の嗜好を完全に把握した強大企業が世界のメディアを制覇するってやつ。(勿論フィクション)
そんな皮肉めいた物語が語られるくらい、この2社の潜在力についての世間の評価は破格だといえます。
その2社にフォーカスした内容だと思い手にとったのですが、実際にはWEB2.0(使い古された感がありますが)の
何たるかを様々な事例を用いながら解説する内容で、その最たるサンプルとして挙がっているのが当の2社でした。
WEB2.0を題材にした本は非常に多いですが、WEB1.0からの流れや時代背景、勝ち組負け組(これも古!)、
具体的な成功企業の事例紹介に偏っているものが多い中、本著は軸足がぶれることなく本質に触れている印象です。
特に第5章以降は、将来のWEBのあり方、接し方、考え方について、参考になる点が非常に多く興味深い内容でした。
WEBに興味のない人でも、リアルな近未来像に触れる読み物としては面白いのではないかと思います。
(光文社新書/森健著) グーグル・アマゾン化する社会